入江聖奈に勝ったネッシも初優勝
ロシア連邦のウランウデで開催されてきた第11回世界女子ボクシング選手権は、現地時間13日に決勝戦が行われて閉幕。メダル争い、総合得点争いとも、ロシアが最後に中国を引き離して1位に終わりました。
大会を主催するAIBA（国際ボクシング協会）がIOC（国際オリンピック委員会）から除外される措置にある影響や、ロシア・ビザの取得や開催地が珍しい場所にある難しさなどが重なり、今大会は2008年に女子ボクシングが五輪種目採用となって以来、最も少ない参加国数となりました。また、約30件あった判定へのプロテスト（抗議）のうち、51kg級の準々決勝戦と75kg級の決勝戦で勝敗が覆り、後者の表彰式は途中で中断されることも起こりました。
こうした課題を見せる一方で、強豪国から派遣されたトップ選手たちが高度な技術で競い合ったことや開会式から表彰に至るまで大会演出が壮大であったことも確かであり、この競技の可能性と課題の両方を、明確に表した大会だったと言えます。あと一歩でメダルを逃した日本勢にも同様のことが言えるかもしれません。
最終結果は次の通りでした。
[48kg]
金：PALTCEVA Ekaterina（ロシア）
銀：RANI Manju（インド）
銅：RESZTAN Demie（イングランド）
銅：RAKSAT Chuthamat（タイ）
[51kg]
金：AETBAEVA Liliya（ロシア）
銀：CAKIROGLU Busenaz（トルコ）
銅：PANG Chol Mi（北朝鮮）
銅：HMANGTE Chungneijang Mery Kom（インド）
[54kg]
金：HUANG Hsiao-Wen（中華台北）
銀：CRUVEILLIER Caroline（フランス）
銅：BORO Jamuna（インド）
銅：KREPS Mikiah（米国）
[57kg]
金：PETECIO Nesthy（フィリピン）
銀：VORONTSOVA Liudmila（ロシア）
銅：ARTINGSTALL Karriss（イングランド）
銅：LIN Yu-Ting（中華台北）
[60kg]
金：FERREIRA Beatriz Iasmin（ブラジル）
銀：WANG Cong（中国）
銅：ELLIS Rashida S. Q. （米国）
銅：POTKONEN Mira（フィンランド）
[64kg]
金：DOU Dan（中国）
銀：CARINI Angela（イタリア）
銅：DYNNIK Ekaterina（ロシア）
銅：SAFRONOVA Milana （カザフスタン）
[69kg]
金：SURMENELI Busenaz（トルコ）
銀：YANG Liu（中国）
銅：DALGATOVA Saadat（ロシア）
銅：BORGOHAIN Lovlina（インド）
[75kg]
金：PRICE Lauren Louise（ウェールズ）
銀：FONTIJN Nouchka Mireille（オランダ）
銅：MARDI Khadija（モロッコ）
銅：THIBEAULT Tammara（カナダ）
[81kg]
金：MAGOMEDALIEVA Zenfira（ロシア）
銀：GUNERI Elif（トルコ）
銅：WANG Lina（中国）
銅：NGYUEN THI Huong（ベトナム）
[+81kg]
金：PERKINS Danielle（米国）
銀：YANG Xiaoli（中国）
銅：KAVALEVA Katsiaryna（ベラルーシ）
銅：ISLAMBEKOVA Dina（カザフスタン）
