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Japan Boxing Federation
大会・競技会

2018年 AIBA女子世界選手権大会

更新日: 2018年11月15日
一般社団法人 日本ボクシング連盟
会長 内田貞信
各位
開催期間2018/11/112018/11/24
派遣期間2018/11/112018/11/25
開催地デリー(インド)

 

標記のことについて,下記のとおり,派遣選手団のご紹介を行わせていただきます。また,試合組み合わせにつきまして,樋山監督,浅村コーチより,ご連絡いただきましたので,ご報告いたします。

派遣役員
役職 氏  名 備  考
監 督 菊池 浩吉 AIBA1スターコーチ・日本連盟副会長・事務局長
ヘッドコーチ 樋山 茂 AIBA3スターコーチ・日本連盟オリンピック推進委員長
コーチ 浅村 雅則 AIBA3スターコーチ・日本連盟常務理事・強化委員会委員
コーチ 矢田 圭一 自衛隊体育学校女子担当コーチ
コーチ 岡田 由希 日本連盟強化委員会委員(女子担当)
ドクター 門田 治 日本連盟理事・医事委員会副委員長
日本代表選手(女子)
階級 氏 名 所  属
LF 級 和田まどか 福井県
F 級 並木 月海 自衛隊体育学校
B 級 晝田 瑞希 自衛隊体育学校
Fe級 渡邊 綾音 日本体育大学
L 級 柳井 妃奈実 近畿大学
階級 氏 名 所  属 試合日
LF 級 和田まどか FARJANA Farjana(バングラデシュ) 16日
F 級 並木 月海 YOKUBOVA Aziza(ウズベキスタン) 15日
B 級 晝田 瑞希 ZHOLAMAN Dina(カザフスタン) 16日
Fe級 渡邊 綾音 KHOLODKOVA Snizhana(ウクライナ) 15日
L 級 柳井 妃奈実 WILLIAMS Elisa(パナマ) 15日

 

戦評

試合結果

階級 氏 名 試合結果 所  属
F 級 並木 月海

WP

3-2

YOKUBOVA Aziza(ウズベキスタン)
Fe級 渡邊 綾音

RSC

2R

KHOLODKOVA Snizhana(ウクライナ)
L 級 柳井 妃奈実

WP

0-5

WILLIAMS Elisa(パナマ)

試合戦評(15日)

階級 氏名 試合結果 対戦相手
F 級 並木 月海

WP

3-2

YOKUBOVA Aziza(ウズベキスタン)

1R開始早々お互いに前に出て接近戦を展開するも相手選手のホールド・プッシングが目立ち審判の注意がコンスタントに入る。並木はなかなかペースをつかめない状況。1分過ぎに並木の右フックが相手選手の顔を捉え出すが、ホールドとプッシングにより膠着状態が続き1ラウンド目が終了。

2R

このラウンドもお互いに前に出るも相手選手のホールド・プッシングにより膠着状態の時間が続く、並木はホールドを解こうとするもプッシングが強く両者縺れ合う場面が増えるが、中盤以降徐々に左右のフックを当てて前に出る並木がやや有利。

3R

ゴング早々プレッシャーをかけ前に出る、相手選手のホールド・プッシング・頭突きの反則を受けながらも攻撃し続けた。決定打に乏しい試合であったが終始積極的に前に出た並木のポイント勝ちでした。

戦評 矢田 圭一

階級 氏名 試合結果 対戦相手
Fe級 渡邊 綾音

RSC

2R

KHOLODKOVA Snizhana(ウクライナ)

フェザー級オーソドックス渡邉選手(日本体育大学)対オーソドックスのウクライナ選手の試合体格に勝るウクライナ選手は1R開始と共に上体を振りながらサイドにステップして左ストレートをいきなり打ち込んでくる。

渡邉選手も左ストレートを打つがウクライナの左ストレートが強烈でなかなか主導権が取れない。

速い踏み込みのワンツーストレートも力強く、渡邉選手も前へ出て打ち合うが必ず反撃して来る。

このラウンドウクライナ。

2R開始と共に渡邉選手も前へ出て、主導権を獲ろうと左リードからワンツーストレートを打ち込むが、ウクライナ選手は左右のカウンターを強く合わせて来る。

中盤にウクライナ選手の右ストレートが渡邉選手の顔面にヒットし顎が上がったところで1回目のダウンが取られる。

ボックス後、渡邉選手も反撃しょうと打ち合うがウクライナ選手のパンチが当たったところで2度目のダウンが取られボックス後RSCが宣告される。

パワフルなウクライナ選手に対して頑張った渡邉選手であった。

2R、RSC負け。

戦評 樋山

階級 氏名 試合結果 対戦相手
LF級 柳井 妃奈実

WP

0-5

WILLIAMS Elisa(パナマ)

ライト級オーソドックス柳井選手(近畿大学)対オーソドックスのパナマの試合は1R上体を振って前へ出ようとする柳井選手であるが、リードストレートから右ストレートを力強く打ってくるパナマ選手になかなか攻めきれず。

柳井選手もガードを固めて相手のパンチを打たさないが、時折相手のパンチで顎が上がるシーンも見られ印象が悪い。

後半、パナマが左右ストレートを打ってくる時に柳井選手の右ストレートが力強くヒットし後退する。

柳井選手が追いかけて打ち合いを挑むがパナマ選手も反撃して来て、そのまま打ち合いになるが詰めきれずゴング。このラウンドパナマのポイントか。

2Rも同じような展開で始まり、柳井選手もパナマ選手を捕まえようと前へ出るが、パナマ選手下がりながら左ストレートやワンツーストレートを打ってくる。

時折柳井選手の右ストレートがヒットするが次が出ず、縺れ合うシーンが多くなかなか捕まえれないままゴング。

このラウンドも僅かにパナマか!

3Rセコンドからの激が入り、柳井も手を出して前へ出る。

パナマも下がりながら反撃して来る。

両者縺れ合うシーンが増えて、どちらも手を出せない。

後半になり、時折柳井の右ストレートや左フックがヒットすると観衆が沸き応援が起こる。

しかし、次のコンビネーションが出ないのでパナマの足を止めるまではならずそのままゴング。

このラウンドは柳井のラウンドか?

判定は柳井のポイント負け。

選手手帳を返されて確認すると、詳細は分からないが、判定は0対5のポイント負けであった。

柳井選手がもう少し手数を出せば勝てていた相手であっただけに残念な試合を落とした。

戦評 樋山

試合組合せ

 

階級 氏 名 所  属 試合日
LF 級 和田まどか FARJANA Farjana(バングラデシュ) 16日
F 級 並木 月海 CAKIROGLU BUSE NAZ(トルコ) 17日
B 級 晝田 瑞希 ZHOLAMAN Dina(カザフスタン) 16日

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階級 氏 名 試合結果 所  属
LF級 和田 まどか

RSC

1R

FARJANA Farjana(バングラデシュ)
B 級 晝田 瑞希

WP

1-4

ZHOLAMAN Dina(カザフスタン)

4 試合戦評(16日)

階級 氏名 試合結果 対戦相手
LF級 和田 まどか

RSC

1R

FARJANA Farjana(バングラデシュ)

フライ級サウスポー和田選手(福井県体協)対オーソドックスのバングラデシュの試合

1R両者リング中央で互いにリードを使って試合が始まるが、最初にワンツーストレートから先手を取った和田選手が試合を支配する。

バングラデシュが前へ出てくる所に和田選手のワンツーストレートがヒットし、1度目のスタンディングダウンを取る。

カウント8後、レフリーのボックスが入り和田選手落ち着いてリードを出しながら前へ出て攻める。

ロープに詰めたところで、バングラデシュがワンツーストレートを打って来た時に和田選手のワンツーからの右ロングフックがヒットし2度目のスタンディングダウンが入る

カウント8が入り、このまま終わるかと思われたがレフリーがバングラデシュ選手に戦う意志があるか確認すると、バングラデシュが試合の意思を示したのでボックスが入る。

その後直ぐに和田選手が連打したところでストップが入り、和田選手が1R、RSC勝ちになる。

戦評 樋山

 

階級 氏名 試合結果 対戦相手
B 級 晝田 瑞希

WP

1-4

ZHOLAMAN Dina(カザフスタン)

バンタム級 晝田選手(自衛隊体育学校)対 カザフスタン選手

WP 1-4 ●

1R

オーソドックススタイルの相手選手に対して晝田はリードを使い自分の距離を保持して左右のストレートで攻めたてる。

終始ラウンドを支配していた晝田が優勢。

2R

このラウンドもストレート主体で前に出る晝田。徐々に距離を潰しにかかる相手選手に対し左ストレートのカウンターで応戦、時折返しの右フックでも相手選手の顔を捉える。

全般的に印象の良いパンチを当てた晝田が優勢。

3R

開始早々、強引に前に出てくる相手選手の攻撃に対して距離を保持出来ない状況が続く。

クリンチから攻撃に繋げて前に出ようとするが相打ちも含めて晝田が被弾するシーンも目立つ。一進一退の攻防が続いたところでゴング。優勢に進めていた内容だけに悔しい結果ではあるが2016世界選手権金メダリスト相手に30-27のポイントがついた事は素晴らしい、次に繋がる良い試合でした。

戦評 矢田 圭一

5 試合組合せ

階級 氏 名 所  属 試合日
LF 級 和田まどか TBD 18日
F 級 並木 月海 CAKIROGLU BUSE NAZ(トルコ) 17日
階級 氏 名 試合結果 所  属
F級 並木 月海

WP

3-2

CAKIROGLU BUSE NAZ(トルコ)

試合戦評(17日)

階級 氏名 試合結果 対戦相手
F級 並木 月海

WP

3-2

CAKIROGLU BUSE NAZ(トルコ)

フライ級サウスポー並木選手(自衛隊体育学校)対オーソドックスのトルコ選手

1Rリードを出しながら前へ出て主導権を獲ろうとする並木選手に対して、並木選手より背の高いトルコ選手はリードを出しながらワンツーストレートを打ち込んでくる。

並木選手落ち着いて、フットワークとパーリングをしながら前へ出て右ジャブから左ストレートを打ち込む。

両者譲らず、主導権の獲り合いになる。

中盤よりトルコ選手のホールドやプッシングで絡まり合うシーンが多くなり、レフリーからトルコ選手に対して注意が入る。

並木選手も振りほどいて打とうとするが、トルコ選手のホールドやプッシュに阻まれるシーンが多くなる。

このラウンドは並木選手。

2Rも最初から絡み合うシーンが多くなり、トルコ選手のホールドやプッシュで並木選手が打てなくなるシーンが増える。

レフリーもトルコ選手に注意を与えるが、並木選手にも時々ホールドと下がりなさいと言うブレイクの注意が入る。

このラウンドもトルコ選手のホールドやプッシュで絡まり合うシーンが多くなるが、レフリーもトルコ選手への注意だけで、挙げ句の果には両者に離れろとブレイクの注意が多くなる。

両者決定的な有効打は少ないが並木選手の積極性と手数を評価して並木選手のラウンド。

3Rインターバル中にセコンドから激が飛んだトルコ選手も、同じくセコンドから最後を確実に獲るように指示が出た並木選手の両者は開始と共に激しく打ち合いになる。

しかし、直ぐにもつれ合いになり

レフリー両者にホールドの注意が入る。

明らかに並木選手では無くトルコ選手がホールドしていて、並木選手が再三振り解こうとバックステップしてトルコ選手の手を離そうとするがトルコ選手の執拗なホールドに手が抜けず手を出せない。

ここでやっとレフリーがトルコ選手に警告を与え減点をDSに合図する。

その後、直ぐに並木選手がラッシュを仕掛けると再度トルコ選手がホールドして来るので、並木選手が振り解いて打とうとするとトルコ選手が手を離さないでホールドする。

そこでレフリーがストップをかけたのでトルコ選手への警告かと思われたが、何故か並木選手にストップを聞かないと警告され減点が入る。

DSも理解していない位のおかしな減点であった。

その後激しく撃ち合いになるとトルコ選手がまたホールドして来るがレフリーはトルコ選手に対してストップして注意するが警告なしでボックスが入る。

ラスト10秒の合図が入り、並木選手猛然と打ち合いを挑むが両者決定打が無いままゴング。

このラウンドも並木選手かと思われたが、実際のポイントは4人がトルコ選手に入る。

判定は並木選手の勝ちになったが、何故か3対2の勝ちとなり、日本チームとして余り納得の行かない判定となった。

戦評 樋山

試合組合せ

階級 氏 名 所  属 試合日
LF 級 和田まどか ASENOVA Sevda Yuliyanova(ブルガリア) 18日
F 級 並木 月海 SMITH Ceire Rose(アイルランド) 19日
階級 氏 名 試合結果 所  属
LF級 和田まどか

WP

4-1

ASENOVA Sevda Yuliyanova(ブルガリア)

試合戦評(18日)

階級 氏名 試合結果 対戦相手
LF級 和田まどか

WP

4-1

ASENOVA Sevda Yuliyanova(ブルガリア)

ライトフライ級サウスポー和田選手(福井県体育協会・芦屋大学OG)対オーソドックスのブルガリア選手の試合

1R前試合で足を使って左右に動き回ったブルガリア選手であったが、ゴングと同時にリードを出しながら前へ出て来る。

和田選手焦らずリードで相手との距離をキープしながら、小刻みに足を使って上体を振ってプレスをかけ前へ出る。

ロープやコーナーに詰めるシーンが多くなり、リードやワンツーストレートを打ち込む和田選手に対して、カウンター狙いのボクシングスタイルをとる。

後半まで和田選手が試合をキープし時折相打ちになるシーンも有ったがゴングが鳴るまで和田選手のペース。

このラウンド和田選手と思われる。

2Rも同じ展開で、ブルガリア選手が下がりながら右カウンターストレートを狙って打ってくる。

和田選手しっかりと右カウンターをパーリングして、右ロングフックを返して打ち込む。

和田選手がワンツーストレートを打ち込むと頭を下げて外してホールドする。

それでも和田選手が、相手の手を振りほどこうと左右にステップワークで外そうとするが、ホールドして離さない。

レフリーから注意を再三受けるが、和田選手にもステップバックせよとミニマム注意が入る。

後半に和田選手の右ロングフックやワンツーストレートがヒットし完璧に和田ペースでゴングが鳴る。

3R開始と共に焦って前へ出て来る

ブルガリア選手であるが、和田選手冷静にリードで距離をキープしながら右ストレートからの右ロングフックを打ち込む。

ブルガリア疲れも出てかすぐにホールドして押して来る。

縺れ合って両者倒れるシーンが続けて起こる。

それでも和田選手が前へ出てワンツーストレートや左ストレートからの右ロングフックを打ち込むと、ブルガリア選手頭を下げて直ぐにホールドして押してくる。

そのシーンが続きたところで、レフリーがブルガリア選手に警告を与え減点が入る。

勝ちを確信した日本チームからの声援と、セコンドからの指示で和田選手も自信を持って前へ前へと攻めて行く。

疲れも出てかホールドで逃げようとするが、和田選手がその手を振りほどいて右へ回すとブルガリア選手たまらず前へ倒れる。

ホールドを解いて回しただけであるが、レフリーは和田に投げてはダメと注意。

そのまま和田が攻めながら膠着状態が続き、ここでゴング。

和田の選手完勝かと日本チームの誰もが思っていた所、まさかのスプリットのコール。

緊張して判定を待った所、

和田選手の4対1のポイント勝ち

明後日は、オーソドックスでブルファイターのルーマニアとメダルをかけての準々決勝戦です

『為せば成る!』で、頑張ります

戦評 樋山

試合組合せ

階級 氏 名 所  属 試合日
LF級 和田まどか TBD 20日
F 級 並木 月海 SMITH Ceire Rose(アイルランド) 19日
階級 氏 名 試合結果 所  属
F級 並木 月海

WP

SMITH Ceire Rose(アイルランド)

試合戦評(19日)

階級 氏名 試合結果 対戦相手
F級

並木 月海

WP

SMITH Ceire Rose(アイルランド)

フライ級サウスポー並木選手(自衛隊体育学校)対サウスポーのアイルランドの試合

1R 身長リーチで勝るアイルランド選手は、右リードを使って距離をキープしながら左を打ち込んで来る。

並木選手焦らず、フットワークと上体の振りで相手のパンチをかわしながら前へ出る。

アイルランド選手が右ストレートを打ってくる所に並木選手の内からの右ストレートカウンターがヒットする。

中盤、アイルランド焦ってワンツーストレートや右フックを打ち込んで来るが、距離を上手くキープする並木選手にヒットせず縺れ合うシーンが多くなる。

アイルランド選手にホールドの注意が2度入るが、並木選手もホールドを振りほどいて右フックで回そうとするがアイルランド選手の後頭部にパンチが当たり、レフリーから注意を受ける。

後半積極的に足でフェイントをかけながら攻める並木選手に、アイルランド選手は抱えてなぎ倒し、レフリーより注意を受ける。

このラウンド並木選手か。

2R開始と共に、両者接近しての打ち合いになる。

並木選手の積極性が勝り、アイルランド選手のボクシングが荒くなり、ホールドやプッシングが増える。

並木選手も上から押さえられるシーンが増えるが、効果的なボディアッパーを打ち印象づける。

そこでアイルランド選手は並木選手にもたれかかる様にホールドして来る。

並木選手がフックで回して打つとアイルランド選手の後頭部にパンチが当たり、レフリーより2度目の注意が入り、セコンドからも頭を打つなと指示が入る。

接近戦が多くなり両者縺れ合うシーンが見られ、ホールドして打たさないようにするアイルランド選手に対して、振り解こうとする並木選手が振り回されて倒されたり、両者共に倒れたりして両者クリーンヒットならず。

後半、並木選手の右ストレートや右ロングフックがアイルランド選手の顔面をとらえクオリティブローで主導権を印象づけた並木選手のラウンド。

3R インターバル中にセコンドからの激も有り、前へ出て打ち合って来るアイルランド選手に対して並木選手も真っ向から打ち合いを挑み両者打ち合いになるが、アイルランド選手のパンチをしっかりと見切って動く並木選手のペースで試合が進む。

中盤、接近戦での並木選手のボディアッパーがアイルランド選手のボディをとらえ印象づけた所で、アイルランド選手がホールドして並木選手に手を出ささない。

回して打とうと並木選手がフックを打つとアイルランド選手の後頭部に当たり、レフリーから警告が入り、並木選手に後頭部を打つたとDSに反則の指示が入る。

まさかの減点であったが、並木選手猛然とラッシュしアイルランド選手に打ち合いで打ち勝ち、アイルランド選手がロープを背にするシーンが増える。

ここでゴングが鳴り試合終了。

セコンドは並木選手の勝ちを確信したが、DSからジャッジにどちらが勝ったかを入れる様に白板をを上げる。

反則減点による同点ならば、現在のAIBAルールで減点された方が勝ちになるはずであるのに、と思っていた所、オペレーターから青コーナーの勝ちだと言われていたがDS譲らず指示を覆さない。

ジャッジから青につけているとコールされる。

判定の結果

28対28の青コーナーの勝ちが3人、27対29が2人の3対2のスプリット勝ちであった!

準々決勝戦の明日は、メダルをかけてブラジルと対戦です。

戦評 樋山

試合組合せ

階級 氏 名 所  属 試合日
LF級 和田まどか DUTASteluta(ルーマニア) 20日
F 級 並木 月海 JESUS DE SOUSA Graziel(ブラジル) 20日
階級 氏 名 試合結果 所  属
LF級 和田まどか

WP

3-2

DUTASteluta(ルーマニア)
F 級 並木 月海

WP

5-0

JESUS DE SOUSA Graziel(ブラジル)


和田選手,並木選手2名のメダル獲得が確定いたしました。

試合戦評(20日)

階級 氏名 試合結果 対戦相手
LF級 和田まどか

WP

3-2

DUTASteluta(ルーマニア)

ライトフライ級世界ランキング3位のブルガリアに勝ったサウスポー和田選手(福井県体育協会・芦屋大学OG)対サウスポーでブルファイターの世界ランキング6位のモンゴルに勝った世界ランキング8位ルーマニア選手の試合

1R  ゴングと共に低い背丈を、上体を振りながら突進して来るルーマニア選手に対して、和田選手も真っ向から打ち合いを挑む。

ベスト16の試合で1Rから猛ダッシュをしてモンゴル選手と打ち合った時に、後半に疲れの出た戦いぶりを見て打ち合いに挑むと必ずバテると思った和田選手が、作戦的に打ち合いに付き合った。

ルーマニア選手の左右のフック気味の連打に対して、和田選手も内からの連打で対抗する。

ルーマニア選手は気持ちが強く、接近戦でホールドしながらも押して来たり和田選手を投げ飛ばしたりしてレフリーからミニマム注意を受ける。

それでも前へと出て来るルーマニア選手に対して、中盤より和田選手はリードストレートを使って距離を取りながら左ストレートを打ち込んだり、右ロングフックで回したりして試合の主導権を取ろうとする。

このラウンドは僅かに和田選手のポイントか。

2Rも上体を振りながら前へ出て来るルーマニア選手に対して、リード突きながら左ストレートを打ち込むタイミングをはかる和田選手。

ルーマニア選手の執拗な前へ出てのブルファイトに対してロングフックで回したりワンツーストレートを打ち込んだりするが、頭をかなり低くローリングするので空振りするシーンも見られ、すぐにホールドして押して来る。

和田選手は、押されない様にルーマニア選手を回そうとするが、和田選手の頭を抑えて来る。

レフリーも和田選手が頭が低いと注意するが、明らかにルーマニア選手が和田選手の首を押さえて打たさない様にしている。

後半和田選手が右リードストレートを当てて左ストレートを打ち込み、ルーマニア選手が出て来たら右フックで回し、和田選手のペースで試合が進みゴングが鳴る。

このラウンドも和田選手のポイント。

3R勝負をかけてラッシュして来るルーマニア選手に対して、和田選手しっかりと右リードで距離をキープし左ストレートを打ち込んだり、左右のロングフックでカウンターを取る戦法で戦う。

中盤、縺れ合って両者が倒れたりウクライナ選手に和田選手が投げ飛ばされたりしてルーマニア選手や両者に注意が入ったりして、どちらもクリーンヒットが取れない状態が続く。

接近戦でルーマニア選手がホールドして押して来る時に、和田選手が左右のボディアッパーを打つ。

それでも押して来るルーマニア選手に、和田選手も重心を落として踏ん張るとレフリーよりブレイクの指示が入る。

その瞬間に和田選手のボディアッパー2発が当たる。

レフリー両者にブレイクの注意が入るが、ルーマニア選手はボディブローが効いたみたいで失速する。

和田が終了間際もリードで試合を作ったのでこのラウンド僅かに和田選手のポイントか。

判定は、3対2の厳しいポイントであったが勝ちを決めた和田選手の精神力と技術を褒めてあげたい!

明後日は、世界ランキング29位トルコ選手に完勝のポイント勝ちで準決勝に駒を進めた世界ランキング7位サウスポーの試合巧者ウクライナ選手と決勝をかけて対戦です!

和田選手は、前々回の世界選手権(韓国・済州島)で日本人女性初の世界選手権銅メダリストで有り、日本選手団のチームワークと『為せば成る!』の気持ちを持って決勝進出出来る様にサポートしたい!

戦評 樋山

 

階級 氏名 試合結果 対戦相手
F級

並木 月海

WP

5-0

JESUS DE SOUSA Graziel(ブラジル)

フライ級サウスポー並木選手(自衛隊体育学校)対サウスポーのブラジル選手の試合

1R 身長リーチで勝るブラジル選手は、セオリー通りに右リードで距離を取りながら左ストレートを打ち込むタイミングを伺いながら

動く。

並木選手は、ブラジル選手がリードを出すタイミングで内からの右ストレートを合わす。

並木選手はリードで不利な状況であっても、内からの頭をずらしながら打つ右ストレートは効果的でブラジル選手はなかなか出て来れずに攻めあぐねる。

そこで並木選手のワンツーストレートの右が、ブラジル選手の顔面を捉え始める。

ブラジル選手も反撃して打って来るが、並木選手はステップバックして足で相手のパンチを外し、すかさず連打して行く。

後半、接近戦になるシーンが増えたが、並木選手の下からのボディアッパーやボディ連打からの顔面への返しも当たりこのラウンド並木選手のポイント。

2Rも同じ展開で試合が進むが、相手のボクシングをしっかりと見切った並木選手は、さらにプレスをかけ前へ出て積極的に左ストレートやワンツーストレートを打ち込んで行く。

ブラジル選手、徐々にホールドして並木選手の動きを止めようとするが、接近戦での並木選手のボディアッパーや回して打つ右フックで本来の動きが出来ず、焦ってホールドしたり頭を押さえつけたりして並木選手の動きを止めようとする。

レフリーからもミニマム注意が入るが縺れ合うシーンも見られ、なかなか並木選手に連打させない。

それでも上体と足のフェイントでプレスをかける並木選手に、後手に回るシーンが増え明らかに並木選手ペースで試合が進む。

終了間際にブラジル選手も前へ出てワンツーストレートを打って来るが、並木選手も負けずに打ち返すので最後まで並木選手の支配した状態でゴングが鳴る。

このラウンドハッキリと並木選手のポイント。

3Rブラジル選手も負けているのが分かっているので、ゴングと同時に前へ出て来て並木選手と真っ向からワンツーストレートや連打で打ち合って来るが、並木選手は更に上体と足でフェイントを使いながら攻め込んで行く。

中盤になり、疲れの出始めたブラジル選手はホールドしてもたれかかったり、並木選手の頭を押さえたりして動きを止めようとするがが、並木選手のボディアッパーや連打で下がりだす。

並木選手は右リードストレートやワンツーストレートでブラジル選手を下がらせ、連打を打つとブラジル選手たまらず並木選手を押さえて投げ倒したりして、レフリーから注意を受ける。

すぐに打ち合いを挑む並木選手に対して、リードストレートを使って逃げるブラジル選手の戦い方はもはや並木選手のペースにはまり完全に並木選手のペースでゴングを迎える。

このラウンドも並木選手。

判定は、5対0のポイント勝ちで並木選手の勝利

明々後日の準決勝で、1回戦でランキング世界2位のロシア選手に勝ったカザフスタン選手と対戦です。

試合組合せ(準決勝)

階級 氏 名 所  属 試合日
LF級 和田まどか OKHOTA Hanna(ウクライナ) 22日
F 級 並木 月海 SHEKERBEKOVA Zhaina(カザフスタン) 23日
階級 氏 名 試合結果 所  属
LF級 和田まどか WP

0-5

OKHOTA Hanna(ウクライナ)


和田選手は銅メダルを獲得いたしました。

試合戦評(22日 準決勝)

階級 氏名 試合結果 対戦相手
LF級

和田まどか

WP

0-5

OKHOTA Hanna(ウクライナ)
ライトフライ級サウスポー和田選手対同じくサウスポーのウクライナ選手の試合

1R両者リードを使って主導権の取り合いになる。

ガードを深く、前の手を下げながら誘って右ロングフックカウンターを得意とするウクライナ選手

の戦法で有るが、和田選手も上体を小刻みに振りながら右ストレートやワンツーストレートを打ち込む。

中盤まで両者一進一退の展開になるが、

後半、リズムに乗った和田選手がリードストレートを当て、ウクライナ選手の右リードストレートに左被せ気味のストレートや右ロングフックを当てる。

このラウンドは和田選手。

2R どちらもリードジャブからリードストレートを打ち込みながら、主導権を取ろうとするが、どちらもなかなか主導権が取れず一進一退の展開で進む。

中盤にウクライナ選手の右ロングフックで和田選手の顔が上がるシーンが出てしまう。

それでも一歩も引かない和田選手に対して、ウクライナ選手が前へ出てプレスをかけ始める。

和田選手のフットワークと動きが少し崩れ始めると、すかさずワンツーストレートで踏み込んで来てそのまま押して来る。

そこでレフリーから和田選手のヘッドの注意が入り、フットワークとリードを出して動く和田選手のペースが明らかに乱れだす。

後半も、両者一進一退の展開で有るが印象として僅かにウクライナ選手の積極性が取られるか?

このラウンド僅かにウクライナ選手か。

インターバルに戻ってきた和田選手が、脇腹が痛く息が出来なくなったとアピールが有り、セコンドもゆっくりと息をさせ回復を待つ。

インターバル終了間際に、勝ちたいならこのラウンドを取らなければ勝てないとアドバイスすると、和田選手も発奮して、行きますと強く返答したので背中を叩いて励ましました。

3R和田選手奮起して前へ出て行くが、両者リードで探り合いの中、和田選手が打って行く時にウクライナ選手の右ストレートや右ロングフックがカウンターになるシーンが見られる。

一進一退の中、両者打ち合った時に、ウクライナ選手の右フックカウンターが和田選手の顎にヒットし和田選手の膝が崩れる。

直ぐにウクライナ選手が押して来たので、レフリーが和田選手のグローブを拭いてウクライナ選手にプッシュの注意を入れる。

セコンドから見ていて

タイミング的にダウンを取られるかと思っていただけに救われた。

その後も和田選手が打ち込んで行く時にウクライナ選手がカウンターを当ててくるので、なかなか和田選手のベースにならず両者縺れ合うシーンが見られそのままゴング。

このラウンドはウクライナのポイント。

判定の結果は、

28対29が3人、27対30が2人の0対5のポイント負けでした。

残念な結果でしたが和田選手も、最後までキャプテンとして日本チームの意地を見せてくれて頑張りましたが勝利を得る事が出来ませんでした。

和田選手お疲れ様!

戦評 樋山

試合組合せ

階級 氏 名 所  属 試合日
F 級 並木 月海 SHEKERBEKOVA Zhaina(カザフスタン) 23日

 

階級 氏 名 試合結果 所  属
F級 並木月海 WP

0-5

SHEKERBEKOVA Zhaina(カザフスタン)


並木選手は銅メダルを獲得いたしました。

試合戦評(22日 準決勝)

階級 氏名 試合結果 対戦相手
F級

並木月海

WP

0-5

SHEKERBEKOVA Zhaina(カザフスタン)
フライ級サウスポー並木選手(自衛隊体育学校)対サウスポーのカザフスタン選手の試合

1R 両者リードでの主導権の取り合いで始まる。

身長リーチで僅かに勝る程度のカザフスタン選手は、リードストレートをを出しながら並木選手との距離をとり左ストレートカウンターと、右ロングフック巻き込みパンチを狙って来る。

それに対して並木選手は、リードジャブを出しながら上体と足のフェイントでカザフスタン選手を下がらせる。

最初にクオリティブローを当てたのが並木選手の内からの右ストレートで、カザフスタン選手はホールドして並木選手の腕をブロックしながらもたれ掛かって来る。

レフリーもホールドの注意を与えるが、並木選手が腕を固めてもたれて来るカザフスタン選手の頭を

打つと、レフリーが並木選手に後頭部のパンチはいけないと注意が入る。

後半縺れ合うシーンが出て来たが、ゴングが鳴る。

このラウンド並木選手のポイントと思われる。。

2Rセコンドからの指示で1Rと違って積極的に主導権を取ろうと前へ出て、接近戦になると並木選手の腕をブロックして左右に回そうとする。

その時に並木選手がこかされて手を付く。

レフリーがカザフスタン選手に振り回して倒さない様に注意するが、接近戦になると並木選手の連打が嫌でホールドが多くなる。

それでも並木選手が空いている手で頭を打つと後頭部に当たり、レフリーから2度目の注意が入る。

セコンドから頭を叩かずにボディを打つように指示が出るが、それでもホールドして並木選手の腕を固め押して来る。

後半明らかに疲れの見えたカザフスタンで有るが、捕まえきれずどちらにポイントが付くか微妙な感じでゴング。

このラウンドも、並木選手のポイントに思えたが?

3R インターバル中にカザフスタンのセコンドが、かなり選手に激しくジェスチャーして手を出す様に強く支持していたので、カザフスタンの選手もゴングと同時に前へ出て積極的に攻めて来る。

並木選手焦らず冷静に、プレスをかけながらリードからの左ストレートを打ち込む。

するとカザフスタン選手は、並木選手の腕を固めて押して来る。

並木選手も押されない様に、重心を落として右左ボディアッパーを打つとより一層腕を固めて来る。

レフリーはブレイクのみで、カザフスタン選手への注意無く縺れ合うシーンになる。

それでも並木選手は積極的に打って行くので、カザフスタン選手の呼吸が荒くなり明らかに疲れが見える。

並木選手が、カザフスタン選手の顔面に右ロングフックや左ストレートをヒットさせるが、ダメージを与えるまで行かず直ぐに反撃して来る。

終了間際まで並木選手が前へ出て打ち合うのに対して、カザフスタンは右ロングフックやワンツーストレートでカウンターを当てて来る。

並木選手が積極的に攻めてカザフスタン選手が苦し紛れにカウンターを狙う状態でゴングが鳴る。

このラウンドは並木選手。

判定は、何故か0対5のポイント負けでした。

試合終了後、イングランドコーチやアイルランドコーチやインドコーチや北朝鮮コーチや沢山の国のコーチから並木選手が勝っていたと言ってくれた事が、少しは、並木選手への救いと感じました。

しかし何を言っても判定で勝たなければ負けなので、今後に今回の悔しさを活かして欲しい。

並木選手よく頑張りました。

また日本選手達や岡田コーチが中心となりインドや他国の人を巻き込んでの力強い応援はすごく戦っている選手やセコンドにとって、心強かったと共に感謝したい。

日本から応援してくださった全ての方々に感謝申し上げます。

14日間の沢山の方の応援本当に有難う御座いました。

戦評 樋山

添付動画

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