標記のことにつきまして,下記のとおり試合戦評を伊田コーチ,梅下悟コーチ,岡田コーチ,よりいただきましたので,ご紹介いたします。
階級 | 氏 名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
54kg級 (女子) |
濱本 沙也 (日本大学) |
● | WP 1-4 |
○ | MYAGMARDULAM Nandintsetseg (モンゴル) |
4/23 Afternoon Aリング7試合目 | |||||
1R 相手は背が低いサウスポースタイル。開始早々から濱本は体格差を活かしプレッMGLシャーをかけていく。濱本のジャブに後退する相手は、下がりながら早い3発のコンビネーションを常に放ち、応戦する。このファーストコンタクトの打ち合いで、力の差を感じたのか、相手は距離を取るようになった。濱本は更に前に出るが、明確なヒットには繋がらない。そして、濱本の打ち終わりから放つ相手の3発のコンビネーションの濱本の防御姿勢が印象を悪いものとしている。2R 序盤から激しい打ち合いとなる。お互いパンチの応酬をするなかで、濱本のワンツーが綺麗にヒットするも、相手のプッシュ、ホールディング、ヘッドに阻まれチャンスを活かせない。レフリーが相手に再三注意を与えるも濱本はやりにくい様子。中盤から、1R同様に濱本の単発のパンチに対し、相手は回転の早い3発4発のコンビネーションで応酬。この展開がラウンド終了まで続く。3R 1R.2R同様に濱本の単発のパンチに対して相手は複数のパンチで応酬。中盤、相手はスタミナが切れ出したのか、体に力を感じなくなった。濱本は右カンターからチャンンスを掴み、ラッシュを繰り返すも、決定打には繋がらない。結果 4対1 ポイント負け 濱本のリーチを活かしたジャブ、ワンツー、そして、最後まで全力を尽くして戦う精神力は世界に通用するものだと確信した。国際大会初出場でベスト8入りした実績は今後の活躍を期待出来るものとなった。 戦評 伊田武志 |
階級 | 氏 名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
69kg級 (男子) |
岡澤 セオン (鹿児島県体育協会) |
○ | WP 5-0 |
● | TABAMO MARVIN (ヨルダン) |
4/23 Evening Bリング1試合目 | |||||
1R 体格の良いオーソドックススタイル。 初戦同様、開始からフットワークで距離を取る。相手はガード固め、上体を振って距離を詰めようと突進してくる。岡澤は、右ジャブで誘い、相手の攻撃に対してサイドステップでかわす。 中盤以降は相手の出鼻にタイミング良い左右ストレートを顔面にヒットさせ優位に立つ。そして、相手が警戒したところに、フェイントから左ボディアッパーを打ち込みポイントを重ねる。ただ、相手も前進し、ストロングパンチを続ける。油断出来ない。2R 相手はテンポに変化をつけ、頭から突撃、距離を詰めようとする。 ただ、岡澤は冷静に自分のボクシングを貫く。フットワークも冴え、左右ストレートからアッパー、フックと繋げる。更に追撃のパンチも放つ。相手は左右フックのストロングパンチを放つが空振りが目立つようになる。 終盤、岡澤のノーモーションからの左ストレートが顔面を捉える。3R 相手は逆転を狙い、反則覚悟のパンチで突進してくる。岡澤は被弾しないボクシングに徹する。終盤になっても、高い集中力を保ち、接近戦に巻き込まれる場面でも左ショートパンチを的確にヒットさせ、主導権を渡さないままゴング。30-27が4者 29-28が1者 文句なしの5-0WP勝ち 準決勝は中国と対戦。 戦評 梅下 悟 |
階級 | 氏 名 | 試合結果 | 対戦相手国 | ||
64kg級 (女子) |
田口 綾華 (関西学院大学) |
● | WP 2-3 |
○ | SAFRONOVA Milana (カザフスタン) |
4/23 Evening Aリング7試合目 | |||||
1R 積極的に前に出る田口。ジャブで相手の懐に入り込み、ストレートを攻撃。さらに相手のパンチを外してストレートヒット。完全に田口のペース。2R 田口の勢いは止まらない。頭の位置をずらしストレートを打ち込む。プレスをかけ、仕掛ける田口。それに対し下がる相手。流れは完全に田口に思えたのだが。3R まだまだ田口の勢いは止まらない。 ジャブで距離を縮め、ストレートフックをヒット。一度だけでない。何度も相手の頭を跳ね上げた。 完全に田口が主導権を握って終了。勝利だと確信したが、結果は相手に。2-3ポイント負け。戦評 岡田 |