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Japan Boxing Federation
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2019アジア選手権大会(4/25 準決勝 試合結果・戦評)

更新日: 2019年4月25日

標記のことにつきまして,下記のとおり試合戦評を梅下悟コーチよりいただきましたので,ご紹介いたします。

 

階級 氏 名 試合予定 対戦相手
52kg級
(男子)
柏崎 刀翔
(福井県スポーツ協会)
WP
0-5
KIM Inkyu
(韓 国)
4/25 Evening Aリング1試合目
1R
相手は世界選手権銅メダリスト。長身サウスポー、力みの無い構えから右ジャブを外、内と打ち分ける。
柏崎は軽快なフットワークから、フェイントを多用し、距離を詰めようする。相手は出鼻に左ストレート、右フックを狙い、柏崎は上下への連打、追撃を狙う展開が続く。終盤、距離を詰める場面も見られたが、絶妙のクリンチワークで決定打を打たせてもらえない。2R
柏崎は1ラウンド同様、互いにフェイントから柏崎は上下への攻撃、相手は左右ストレートを狙う展開。中間距離での相手ストレートを被弾するも、打ち返しを徹底する柏崎。接近戦は柏崎有利だが、相手のフットワークが止まらない。

3R
左ストレート、フックを交えて、プレッシャーを強める柏崎。相手は前後左右に動き、サイドからの左右ストレート、右フックの攻撃が目立つ。両者一歩も下がらず打ち合いが続く。気持ちを全面に出し前進、左右フックで追撃を続ける柏崎に対して相手は反応が遅れだす。苦しまみれのクリンチが目立つが決定打を許さない。積極的に柏崎が攻撃を貫いたラウンドとなった。

【30-27が4者、29-28が1者 柏崎0-5のポイント負け】

戦評 梅下 悟

階級 氏 名 試合予定 対戦相手
69kg級
(男子)
岡澤 セオン
(鹿児島県体育協会)
WP
5-0
MAI MAITITUERSUN Qiong
(中 国)
4/25 Evening Bリング3試合目
1R
相手、長身オーソドックススタイル。
これまでと違い、ゆったりしたリズムで距離を取る相手に対しても、岡澤は、フットワークと右ストレートで自分の距離で戦う。
序盤は互いに警戒して、手数が少ない。仕掛けたのは岡澤。右ストレートで相手を下がらし、距離を詰めて左ストレートを放ち、相手顔面に、ヒット。コーナーに詰めては、コンビネーションで攻める。
相手は出鼻に狙いを定めるが、岡澤の出入りが素晴らしく思うように行かない様子。終盤右ストレートが岡澤にヒットし、顎が上がるが、岡澤は慌てず左ボディストレートを上手くヒットさせ、ペースを渡さない。2R
挽回を狙う相手はプレッシャー強め、リーチを生かし、ロングレンジから右ストレートを上下に徹底的に打ち分ける。浅いパンチだがヒットが続く。岡澤は警戒し、手数が少ない。終盤コーナに詰めてパンチをまとめるが岡澤のヒットも上体が流れてしまう。相手ペースでゴング。

3R
序盤から岡澤のリズムが良い。前ラウンド同様、相手はロングレンジでのパンチを狙うが、右ストレートをを多用し、先に左右ストレートをヒットさせる。打ち終わりもフットワークを生かし、相手のミスを誘う。リングを広く使い、今大会度々見られる右ストレートフェイントから上下のストレートでヒットを続ける。
相手は外からのパンチが目立つようになるが、岡澤は冷静に前後左右に動き、的を絞らせない。終盤、前に出る相手の出鼻に左ストレートをヒットし、勝利を決定づけた。

30-27が1者 29-28が4者
文句なしの5-0WP勝ち

決勝はウズベキスタンと対戦。

今大会、安定感随一の岡澤セオン。相手に関わらず、自分のボクシングスタイルを展開。次戦も強豪相手だが、自分の距離で戦えるかがポイントとなりそうだ。

戦評 梅下 悟

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