今年は新型コロナウイルスの感染拡大問題よって、世界各地の国際トーナメントが、軒並み中止や延期を余儀なくされてきました。一方で今でも、約30の国際トーナメントの年内開催が計画を残されています。先日からは、クロアチアの首都ザグレブで11月6日から10日にかけて開かれる賞金トーナメント『第2回ザグレブ・グランプリ』の参加募集が通知されました。
東欧、旧ユーゴスラビアでも安定的にボクシングの好成績を残しているクロアチアでは、以前から別の国際トーナメントの開催実績があり、昨年から始まったこのグランプリでは、金メダルに1000ユーロ、銀メダルに500ユーロ、銅メダルに250ユーロと、表彰台入りをした選手に賞金が用意されるほか、大会中の滞在費用を組織委員会、健康診断やソーシャルディスタンス、衛生的なマスクのなどの新型コロナ対策を地元の主催者が保証するなど、大会実現への徹底を感じさせます。昨年度大会にはボスニア・ヘルツェゴビナ、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、イタリア、ヨルダン、ロシア、スリランカ、ウクライナからも参加がありました。
実施階級は、男子が63kg級以上、女子は60kg級と64kg級のみと、日本の競技者平均から見ると、やや大きめとなります。そして大会実現のみならず、参加を希望する諸外国にとっても、新型コロナ禍の壁が立ちはだかることは言うまでもありません。