中止決定のされていないマカオの大会
新型コロナウイルス感染者が1000万を超えたアジア――。その中心は、来年初めに男女のアジア選手権を開催計画しているインドであるなど、いまだ警戒が必要なパンデミック(世界的大流行)ですが、今月からヨーロッパが国際大会ラッシュに踏みきった一方で、アジアで今年開催予定だった国際大会はどんな状況にあるのでしょうか?
開催の中止を決定していない今年度大会には『マカオ・オープン選手権』があります。中国の特別行政区マカオでは毎年、マカオ以外にも出場権を開放した大会を開催してきました。ただ、過去の出場選手は、香港や中国本土といった近隣の中華圏からの参加が中心だったため、今年が特例で、壮大な規模にモデルチェンジされるとも限りません。
一方、年内開催があきらめられていないまま、延期となっている国際トーナメントが『タイ・オープン』です。これは以前、日本でもタイ・キングスカップ(国王杯)の名称で親しまれた大会の復活版で、近年は好成績を収めた選手と優勝チームに賞金を用意していることもあって、近隣諸国が熱心に参加している他、最強国家キューバからもしばしば選手が招待されて来ました。
今年度大会は4月に予定されていたものの、新型コロナのパンデミックで延期。その後は開催予定地のパタヤで、キューバ勢も招いた多国籍合宿に計画が切り替えられていましたが、こちらは中止となりました。
大会を年内に開催できるかどうかは、タイ政府の方針次第とのこと。日本が参加する場合、両政府の方針次第となります。
既報のとおり、日本国内で強化合宿を実施している全日本チーム。男女両チームとも、東京オリンピックでの活躍には国際大会の派遣が貴重であると認識しており、今後も出場が現実的な国際大会には、アジアに限らず、可能性が模索されそうです。