先月下旬、キューバ国外への亡命説が流れた現役選手のトップ・テクニシャン、アンディ・クルス・ゴメス選手(キューバ)は、複数の報道・報告によれば、現在もキューバ国内にいるとのことです。
クルス選手は、昨年の東京オリンピックで男子ライトウェルター級の金メダルを獲得。同年の世界選手権でも3度目の優勝を果たし、バルバーカー杯(最優秀選手賞に値)が授与されていました。
しかし最近、自身のSNSによってプロ転向を示唆するコメントを発信後、亡命未遂による逮捕の情報が世界のボクシング界に広まりました。キューバ・ボクシング連盟はその後、クルス選手の亡命未遂を「重大な違反があった」として発表しています。現在の居場所は言及されませんでしたが、今後は一時的もしくは永久にクルス選手が国際大会に出ることがなくなります。
キューバ連盟が5月20日にメキシコで参画したプロボクシング戦でも、他の階級のキューバ人メダリストたちが勝利した一方で、クルス選手は「明らかな意欲の低下」を理由にメンバーから外されていました。キューバの国内選手権や合宿からも、姿が消えていたとのことです。
(2021年世界選手権でのクルス選手)
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