2月22日、フィジーのナンディ市で行われたAIBA(国際ボクシング協会)の大陸フォーラム・オセアニア版では、ムハメド・ムスタザンAIBA暫定会長が、AIBAとプロボクシング界との関係を改善したい意向も語りました。
2016年のリオデジャネイロ・オリンピック直前、AIBAはプロボクサーがオリンピックを含めた「アマチュア」の試合に出場できる法案を可決させました。同オリンピックでは全員が30歳以上ではあったものの、世界トップクラスのプロボクサーが4選手、試合を行いました。
プロボクシングの有力組織のうちWBA(世界ボクシング協会)は全面的にこのプロボクサー開放案に賛成しましたが、一方でWBC(世界ボクシング評議会)は強く反発し、「アマチュア」の試合に参加した世界ランカーは、以後2年間、ランキングから除外するペナルティを定め、独自のアマチュアボクシング委員会を設ける対抗姿勢を取っています。
ムスタザン氏はこうした「不確実な関係」の改善に取り組みたいとして、「将来のボクシング界ではプロ・アマの共栄共存が増えることは確かです。私たちはプロ・アマの境界線を取り除きます」と約束しました。
AIBAは東京オリンピックへの関与を認められない状況にありますが、IOCが代わりに設けたボクシング・タスクフォースも、同オリンピックでプロボクシング経験者が試合をすることを認めています。なお、オセアニア・フォーラムには、この地域に存在する17の国内ボクシング連盟のうち、16連盟が参加しました。