オリンピック階級のための男子王者ベルト
鹿児島の阿久根市総合体育館では、エリート(19歳以上)の男子を対象に第89回全日本ボクシング選手権が20日に開幕し、21日から競技が行われています。今大会で実施される階級のうち、52kg級、57kg級、63kg級、69kg級、75kg級、81kg級は2020年東京オリンピックの予選代表(3月と5月の計2回)と開催国枠の候補が優勝者に与えられることになっており、その選手にはブラックのチャンピオンベルトが与えられます(既報のとおり、女子はレッドです)。
その他に49kg級と60kg級も実施されていますが、この2階級では準決勝からラウンド終了ごとに途中採点を公開するシステムが急きょ導入されました。
このシステムは先日、IOC(国際オリンピック委員会)の特別作業部会が東京オリンピック・本戦で実施することを決定しました。それを受け、22日、会場を訪れていただ同作業部会とボクシング関係者の話し合いにより、試験的な実施が議論されましたが、オリンピックで行われる階級は、今回、代表選考を兼ねているため、急遽のルール変更は理解を得難いとなり、それ以外の2階級で試験することが決まりました。
準決勝のラウンド終了時に
実施された途中採点
また、先の東京オリンピック・テストイベントで導入されたモニタリングシステムの発展形であるコンピュータ採点機が、今回もジャッジ席に置かれており、会場を訪れている同作業部会の渡辺守成座長は「将来的にはAI(人工知能)の導入もある」と想定していました。
新・採点機も開発過程
準決勝までの結果は次の通りです。
20191123準決勝-試合結果.pdf | |
20191124決勝戦-対戦表.pdf | |
20191123時点-トーナメント表.pdf | |
20191123結果・組合せ・山型.pdf |
決勝戦はNHK BS1にて24日11時から、2004年アテネ・オリンピックの代表候補だった内山高志氏(元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者)をゲスト解説に招いて生中継されます。会場にせよテレビ中継にせよ、運命の戦いをお見逃しなく!