昨年の群雄割拠を勝ち抜き、今年2月に中国・武漢で行われるアジア。オセアニア予選、5月のフランス・パリで行われる世界最終予選、並びに開催国枠の候補となる男女計11名の日本代表選手は、カザフスタンのアルマトイ州にある『AIBA(国際ボクシング協会)世界ボクシングアカデミー』での合宿に向け、今日の昼過ぎ、日本を出発しました。今後、17日に現地を発って翌日に帰国するまで、カザフスタンのみならず、多くの国のチームと東京オリンピック前最大となる合同合宿に身を投じる予定です。
このアカデミーは、2013年から予算30億円以上をかけて着工した施設で、宿泊のための部屋や、大型プール、近代的なトレーニング機器が充実している一方で、周辺は酸素が薄く、娯楽とも疎遠です。また平均気温は常にマイナスであり、屋内でボクシングに集中するためには「究極の空間」になっていると言っても過言ではありません。なお、人数によって、女子は別の練習場所になる可能性もあります。
改めて今回の参加選手は次のとおりです。
男子52kg級・田中亮明(中京高校教員)
男子57kg級・堤駿斗(東洋大学)
男子63kg級・成松大介(自衛隊体育学校)
男子69kg級・岡澤セオン(鹿児島県体育協会)
男子75kg級・森脇唯人(自衛隊体育学校)
男子81kg級・梅村錬(拓殖大学)
女子51kg級・並木月海(自衛隊体育学校)
女子57kg級・入江聖奈(日本体育大学)
女子60kg級・濱本紗也(日本大学)
女子69kg級・鬼頭茉衣(中京大大学院)
女子75kg級・津端ありさ(西埼玉中央病院)
彼ら、彼女らを合計8名のコーチがサポート、指導していきます。参加選手のうち、森脇は「応援してくれてる人たちのために今年も変わらず頑張りたい。合宿では実戦練習が楽しみ」、並木は「あっという間に2020年もできた。自分のためになるものを全部吸収して帰って来たい」と意気込みを語りました。