2018年世界選手権を制したリン
2020年東京オリンピックの開催が近づく中で、様々な計画で様々な国の選手が、日本で合宿を行っています。競技を問わなければ、その規模はまさにワールドワイド。しばしば日本の有望選手たちも合流する価値ある融合事業です。
その中で中華台北、つまり台湾のスポーツ界が、日本合宿を試みる流れは、世界一の親日国家として自然な流れかもしれません。10月上旬にウランウデで行われた世界女子選手権では、準々決勝で敗退しながらも、東京オリンピックの金メダリスト候補として有力視される2018年度世界選手権優勝者リン・ユーティン(林郁婷)は帰国直後、“台湾の国民体育大会”である全国運動会で危なげなく優勝し、先月28日から訪日しています。
前半の東京滞在では晝田瑞希(自衛隊体育学校)や入江聖奈(日本体育大学)ともスパーリング。オリンピック予選の日本代表権を巡って、この2人が12月8日に対戦するボックスオフについては「どちらも能力の高い選手なので、勝敗の予想は難しい」と答えました。リン自身はインドネシアの国際大会で晝田、岩手県で行なわれたエキシビションマッチで入江にポイント勝ちしたことがあります。
その後、リンたちの新北市チームは東北に移動。以前から親交のある岩手県の強豪高校、プロボクシング元WBC世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司氏(下の写真で右から2番目)も指導に携わっている秋田県の金足農業高校などで練習し、今月下旬に帰国予定です。
東北で歓迎された台湾メダリスト候補
リンと晝田(in 東洋大学)
リンと入江(in 拓殖大学)