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東京五輪】悪夢から40年…“幻のオリンピック代表”集いの会

2019-12-30 09:28:17

 12月21日、都内の日本青年館では『モスクワオリンピック日本代表選手 集いの会』が開かれ、1980年にモスクワで行われた夏季オリンピックで、ボイコット(集団的参加拒否)を経験した当時の代表選手たちが、競技を問わずに82名集まりました。ボクシング界からは荒井幸人氏(ライト級)が欠席できなかったものの、中村司氏(ライトフライ級)、木庭浩一氏(フライ級)、菅藤弘氏(バンタム級)、樋口伸二氏(フェザー級)、副島保彦氏(ライトウェルター級)が出席しています。以上の6名は『ベルト争奪戦』を勝ち抜く形で、その出場権を獲得していました。
 現在、群馬県庁に務める副島氏は名門・横浜高校で史上最高の天才との呼び声高い選手でした。ボイコットから40年となる2020年、東京オリンピックの聖火リレーランナーとして、神奈川県を走ることも決まり、「これであの無念が少し晴れた気がするが、逆に今までは晴れるきっかけは一つもなかった」と振り返っています。集いの会に出席した感想としては「他のボイコットした国を見ると、個人で参加していた選手もいたり、結局、本質的な理由は未だに分からないが、今は当時の選手たちにスポーツ界のトップで活躍している人も多く、日本を盛り上げてくださっていることが誇りです」と述べました。
 ボイコットの悲劇が起こった当時、注目を集めることの多かった選手のうち、柔道の山下泰裕氏は現在、JOC(日本オリンピック委員会)の会長を務めており、来年のオリンピック代表選手団の結団式にも「幻の代表」を招待する考えを明らかにしています。

集いの会でのボクシング代表

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