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インタビュー】「今年から56kg(57kg)で戦うつもり」(堤麗斗)

2020-06-27 20:28:20

 大きな波乱が続く2020年に、昨年、ジュニア(15歳~16歳)やユース(17歳~18歳)の国際大会でメダルを獲得した日本のトップホープたちはどんな生活をしているのか。今回は昨年のアジア・ユース選手権のみならず、中学時代にアジア・ジュニア選手権も制した堤麗斗(習志野高校)に聞きました。

 

――近況から教えてください。
堤「緊急事態宣言で兄(堤駿斗)が大学の寮から戻っている間、一緒にマスボクシングやミット打ち、あとは特に体幹強化を意識して自宅でフィジカルトレーニングをやったりなど、できる限りのことをやっていました」

 

――東京オリンピックの代表候補であるお兄さんは、堤選手にとってどんな存在ですか?
堤「兄が大学に進学してからしばらく会わない日が続いていたんですけど、久々に身近で一緒に練習していると、改めて学ぶことが多いなって感じました」

 

――国際大会について、最初に制したアジア・ジュニア選手権から振り返ってください。
堤「できれば57kgで出場したかったんですけど、あのときは直前のアンダージュニア大会で山村剣晋君に負けてしまったので60kgでした。適正階級じゃないことを、テクニックで補おうと意識しましたけど、やっぱり難しいトーナメントでしたね。特に決勝のカザフスタン人は試合前から父と兄の両方から“相当強いぞ”と発破をかけられていて。終わった後には“正直、今は勝てないと思ってた”と言われました」

 

――国内の試合と国際大会ではどんなカルチャーショックを感じますか?
堤「まずは外国人は身体が強いですね。その身体ごとぶつかってきたりとか、日本人よりも荒々しいですから、自分のスタイルを貫き通させてもらえないです」

 

――高校進学後、唯一の黒星はロシアで行われた国際大会でした。
堤「その相手も父から強いと言われていました。あの時はやってきたことを全部までは行かないですけど、そこそこ出せだかなっていう感じでした。あの負けから、フィジカルを意識的に強化しています。負けた相手のロシア人は身長が180センチくらいある上に身体も強かったので、パンチを多く当てていたのは自分だったんですけど、やっぱり見栄えが悪かったとは思いました」

 

――去年までに出場した全国大会では、5回とも60kg(ライト級)で優勝しています。
堤「今年の昇順は全日本選手権と世界ユース選手権でしたので、そこでベストパフォーマンスを発揮するために、インターハイからは56kg(バンタム級)で戦うつもりでした」

 

――体重管理は問題ない?
堤「高校の試合は予選を含めると1か月置きとかだったので、キツくて60kgにしていたんですけど、エリート(成年)になったら試合数も少なくなりますし、大学進学後も56kgや57kgで行くつもりです」

 

――昨年のアジア・ユース選手権では、優勝候補らしい実力を感じました。
堤「あのときは過去最高の仕上がりだと自分でも思ったんですけど、試合になるとその場の雰囲気だったり、プロボクサーとも違うラフな攻撃に自分のボクシングがうまくできなかったと感じています。特に2回戦のカザフスタンの選手が強くて、自分の避けた方向に相手も移動してクリンチする。打とうと思ったら頭が前に引っ張られてしまう。こういうやりづらさもいい経験になりました」

 

――今年は大会中止の形で高校の全国大会・完全制覇(8冠王)のチャンスを逸しましたが、堤選手のキャリアはこれからが本番とも言えます。
堤「兄を超えたい気持ちもあったので、8冠全部を取りたかったですけど、クヨクヨしている時間もないですし、次の試合に向かって練習していきます!」

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