オリンピック王者のハリントン選手
ロシアとベラルーシの選手に関する出場停止が検討される前の先月下旬、ブルガリアのソフィアでは「ヨーロッパ最古のボクシング国際大会」である『ストランジャ記念トーナメント』の第73回大会が開催され、24日と25日に決勝戦が行われました。
1950年の第1回以降、ヨーロッパ以外からも強豪諸国が出場しているこの大会では、今回も男女合計368選手が出場。東京オリンピック女子ライト級金メダリストのケリー・ハリントン選手(アイルランド)を始めとしたオリンピックや世界選手権のメダリストも多数出場しました。
大会期間中から本格的な交戦状態に陥ったウクライナとロシアの選手でも、大会ではトーナメントに則って、計7試合が行われました。男子ミニマム級・決勝では、世界選手権で荒竹一真と準々決勝で対戦したエドモンド・フードイアン(ロシア連盟)がアンドリー・ティシュコベッツ選手(ウクライナ)にポイント勝ち。男子ミドル級・決勝では東京オリンピックの銀メダリストで、その2回戦で森脇唯人とも対戦したオレクサンドル・ヒズニャク選手(ウクライナ)がパベル・ソスーリン選手(ロシア連盟)にポイント勝ちを収めました。
IBA(国際ボクシング協会)は今大会の金メダリストに4000米ドル、銀メダリストに2000ドル、銅メダリストに1000ドルを賞金として授与しました。各階級のメダル受賞者は次の通りです。スポーツ界が正常化する平和な国際社会を心より望みます。
男子ミニマム級・決勝
男子ミドル級・決勝
女子ライト級・決勝
Photos ⒸIBA