今月中旬、英国のロンドンで行われ、新型コロナウイルス『COVID-19』への警戒で中断された東京オリンピック・ヨーロッパ予選に参加した選手、関係者のうち、トルコ人3名、クロアチア人3名から、ウイルス陽性反応が確認された報道について、IOC（国際オリンピック委員会）は、トルコ人選手1名に関して誤った報告であると主張しました。同ヨーロッパ予選を運営したAIBA傘下であるEUBC（欧州ボクシング連盟）に宛てたその報告書の中で、IOCは該当の選手名までは明かしませんでした。
これ以前にも、IOCのボクシング・タスクフォースは、この予選に参加した感染者が、安直に大会期間中に感染したという報道に関して「確信はない」と反論していました。一方でIOCから東京オリンピックへの関与を断たれているAIBA（国際ボクシング協会）は、感染源がこの予選にあったかどうかを調べるため、AIBA医療委員会で調査すると発表しています。ヨーロッパではこの予選と同じ期間に、リトアニアでも国際トーナメント（Danas Pozniakas Youth Tournament）が開かれましたが、EUBCから、こちらへの干渉は行われなかったとのことです。
