来年に延期された東京オリンピックでは『TOKYO2020』の呼称が維持されると決まっていますが、2021年開催によってボクシング競技の年齢制限がわずかに変化します。それも踏まえ、今回は出場資格をひと通りおさらいしてみましょう。
東京オリンピックのボクシング競技に参加できる予選通過選手(開催国枠も含む)は男子181名、女子97名です。その後、「第三者委員会の推薦」によって、男子5名、女子3名が加えられ、最終的に男女計286選手で競技が行われます。
また、男子8階級、女子5階級で1つの国(もしくは地域)の選手が出場できるのは1階級最大1選手のため、1カ国が男子最大8選手、女子最大5選手をボクシング競技で参加させることが可能です。
さて、東京オリンピックが2020年に開催される予定だった当初、年齢制限は「1980年1月1日から2001年12月31日までに生まれた選手」でした。しかし2021年への延期でこの条件が「1980年1月1日から2002年12月31日までに生まれた選手」に変更されました。来年41歳を迎える選手は本来、今年で公式戦の出場資格を失いますが、これが特例で維持される一方で、来年19歳迎える選手(「ユース」から「エリート」になる選手)にも、新たに権利が認められます。
各大陸予選、開催国枠、世界予選、第三者委員会(Tripartite)の推薦は、下のような数で割り振られています。
[男子]
[女子]
各予選開催のタイミングは既報のように予定されています(ご参照)
もし獲得した出場枠を、その国のオリンピック委員会(NOC)が拒否、もしくは手続きを期限内に完了させなかった場合は、次に優先順位の高い選手に割り当てられます。その基準は予選通過を逃した選手、もしくは出場を拒否した選手に負けた選手です。なお、第三者委員会の割り当てが拒否または未確認だった場合は、改めての割り当てとなりますが、開催国枠に関する再度の割り当ては認められません。
最後に、すべての出場選手は世界アンチ・ドーピング規程やオリンピックムーブメント規程など、現在執行されているオリンピック憲章の規定を遵守する必要があります。