大会9日目・試合中継
ロシアのエカテリンブルクで行われている『第20回世界ボクシング選手権』では、現地時間17日(9日目)のプログラムで、勝ち残っていた日本代表の63kg級・成松大介(自衛隊体育学校)と69kg級・岡澤セオン(鹿児島県体育協会)の両方が出場。成松はベスト16で敗退となり、岡澤セオンはベスト8進出を決めました。
2018年南米競技大会などで金メダル獲得の実績を持つWanderson De Oliveira(ブラジル)に対し、成松は自身の技術力を信じるように中間距離でパンチの交錯を続けます。サウスポー・スタイルの成松の左がOliveiraの顔面をとらえることも多々あったものの、オーソドックス・スタイルのOliveiraによる右ストレートのみならず、距離が詰まった時のアッパーなど、見栄えのいいパンチを受ける場面も多く、判定は29対28、29対28、27対30、28対29、28対29の3-2で、Oliveiraの手が上がりました。
連日出場となった岡澤の相手は、2016年リオ五輪・銀メダリストのロレンソ・ソトマヨル(アゼルバイジャン)から会心のダウンを奪うなどで勝ち上がってきた伏兵、Kraumou Chemseddine(アルジェリア)でした。
「自分にはソトマヨルを倒すパンチ力はないので、倒されるリスクはあってもChemseddineのほうが相性がいい」と自信を持っていた岡澤は、1回戦と同様、長距離でのリズミカルなボクシングを展開。焦って攻めてきたChemseddineに少しずつ動きをつかまれてきたものの、柔らかい動きで有効打を稼ぎ、満場一致の5-0となる30対27、30対27、30対27、29対28、29対28の採点で、勝者となりました。
岡澤は3日連続出場となる現地時間18日に準々決勝。日本史上4人目の表彰台入りをかけ、昨年から欧州選手権、EU選手権、英連邦競技大会などで負けなしのPat Mccormack(イングランド)と対戦します。