『ワールドボクシング』に関与した諸国チームは今年の世界選手権にボイコット(不参加同盟)を表明するように欠場しました。
IBA(国際ボクシング協会)は、新たな国際ボクシング団体『ワールドボクシング』に関与したとして、ニュージーランド、ドイツ、スウェーデン、オランダの国内連盟に資格停止処分を言い渡しました。チェコ・ボクシング協会にも、IBAの加盟国脱退したアメリカに関与する論争があったとして資格停止処分がくだっています。
『ワールドボクシング』は、IBAとIOC(国際オリンピック委員会)の関係悪化を受けて発足されました。この団体はドイツ、イギリス、オランダ、フィリピン、スウェーデン、アメリカの代表らによって臨時執行委員会が設立されていますが、IBAから脱退したのはアメリカのみで、ニュージーランドには臨時執行委員会に代表を参加させていません。
処分を受けた連盟は、資格復帰のために他の国際ボクシング団体への関与をやめ、書面での声明を提出し、それぞれの公式ウェブサイトで「代替国際団体の設立を断固として非難する必要」があります。チェコ・ボクシング協会には「謝罪」、「IBAの国際大会に選手派遣を限定させること」、「6ヶ月以内に重大な違反を起こさないこと」が条件として課されました。
オランダ・ボクシング連盟のボリス・ファン・デル・フォルスト会長は、IBAの処分決定を批判した上で「オランダはパリ・オリンピックの予選に注力する」とコメントしました。同オリンピック予選・本選は、IBAと無関係に運営される予定です。
なお、年次報告を提出しなかったリベリア・ボクシング協会と赤道ギニア・ボクシング連盟も資格停止が報告されました。
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