ボクシングの国際大会では、次の3つで若年層が区分され、それぞれに公式戦が存在します。
■スクールボーイズ=13歳~14歳
■ジュニア=15歳~16歳
■ユース=17歳~18歳
今年の下半期にASBC(アジア・ボクシング連盟)は、それぞれのアジア選手権を開催し、日本はジュニアで金1・銀1、ユースで金2・銅2のメダルを獲得しました。有望選手たちは国際大会に向けてどんな対策を練り、どんな教訓を学び帰ったのでしょうか?今回はアジア・ジュニア選手権の男子50kg級で金メダルを獲得した吉良大弥(王寺工業高校)にインタビューしました。
――アジアジュニア選手権の感想を教えてください。
「ウズベキスタンとカザフスタンが強いって聞いていましたけど、どういうスタイルで来るのかは分からなかったので、自分の出番までの試合で研究しました。その前に経験したハンガリーの国際大会も貴重な経験になりました」
――実際に対戦した外国人選手たちの印象を教えてください。
「平均的に日本よりフィジカルで上でした。距離が遠くて、パワーがある。ボクシングスタイルも日本と基本的に違うのと、アグレッシブに攻めてくる選手が多いことも感じました」
――その中で勝てた秘訣は?
「相手の体重を受け流しつつ、攻撃するリズムですね。あと、キックボクシングを習っていた頃にバランス感覚を養うためにやっていた首相撲の経験も、今回、組み合った時に活きているのを感じました」
――吉良選手の格闘技キャリアはキックボクシングから始まりましたか?
「はい。3、4歳からやっていて、中学1年までやっていました。キックボクシングとボクシングを京都市内で同時進行でやっていた時期もありました」
――次の目標を教えてください。
「ジュニアの国際大会に2回出て、次の大会はユースになると思うので、ここでのレベルの差にも負けないようにもっと強くなりたいです」
――国内ではインターハイと国体で、アジア・ユース選手権の銅メダリスト、高見亨介(目黒日大高校)に、惜しくもで2連敗しました。
「次に国際大会に出る前に、今年12月の東西対抗戦や来年3月の選抜大会でまた戦えるはずなので、今度こそ勝って海外での試合につなげたいです」
――将来の夢を教えてください。
「このままオリンピックを目指して、有名になれるくらい強くなりたいです。今、身長が160ちょうどくらいですけど、まだ伸びているので、フライ級(52kg)を意識しています」